今年はいよいよWindows10のサポートが終了します。入れ替えの準備はお済みですか?

いつもお世話になっております。インフラサポートチームの近藤です。

●はじめに

2025年も始まり半月程が経過しましたがいかがお過ごしでしょうか。
今年のPC関係の大きなトピックとしてWindows10のサポート終了が10月に迫っているという事があります。
今回はこちらについてお話させて頂こうと思います。

●Windows10のサポート終了のスケジュール

Windows10は今年の10月14日にサポートが終了となります。
また、Microsoft365やOffice2021や2024のWindows10サポートも同時にサポート終了となります。
起動そのものがブロックされてしまう様な事は無い様で、不具合が起こる可能性を承知の上で使用する事は可能な様ですが、業務でOfficeを使用する場合はPCをオフラインで使えばいいとも言いづらい状態になるのは間違いありません。

それ以外にOSのサポート終了直後は各アンチウイルスはまだサポートを継続すると思われますが、そちらも順次サポートを終了していく可能性が高いと思われます。

●Windows11へのアップデートは難しいPCが多数ある

Windows10のサポートが終了するのであれば、7から10に移行した時の様に11にアップデートすれば良いと思う方も多いかも知れません。
ただし、Windows11は10までと違い動作要件が非常に厳しくなっています。
特にCPUの要件が厳しく、第8世代以降のintelCPUかZen2以上のAMDCPUが必要になります。
これはintelが2017年以降に発売されたCPU、AMDが2019年以降に発売されたCPUとなる為、相当数のPCが動作要件を満たせない可能性があります。

そんなにWindows11は動作が重いのかと思われるかも知れませんが、実はWindows11の動作自体は10と比較しても極端に重くは無く、上記要件のCPU以下でも十分に動かす事自体は可能です。
Windows11の要件が厳しくなっているのは最新のセキュリティ機能に対応したCPUに絞られているからとなります。

一時要件が緩和されるというニュースも流れましたが、Microsoftが正式に否定しており今後の要件緩和も期待は出来ません。

●Windows11のPCへのお買い換えの検討はお早めに!

Windows11へのアップデートが出来ないのであれば新規にお買い換えを検討する必要があります。
Windows10のサポート終了は10月ですが、お買い換えするユーザーが多くPCが品薄になる事が考えられます。
品薄になった場合、サポート終了までに納期が間に合わない場合があります。
PCの移行や設置を業者に依頼する場合、そちらのスケジュールも空きが無いという事になる可能性があります。
遅くとも夏頃までには移行が完了する様に検討して頂く事をおすすめします。

●格安のWindows11搭載PCには注意が必要

Windows11搭載PCを探していると格安でWindows11を搭載したPCが販売されている場合があります。
これらのPCは下記の様な問題点がある場合があり、購入する場合は十分注意が必要です。

・本来Windows11の要件を満たしていないPCに無理矢理Windows11をインストールしている

Windows11は要件が厳しいという事をお話しましたが、厳しい要因はセキュリティ機能の有無の問題であり、
性能的には要件を満たしていないPCでも十分に動作が可能な場合があります。
Windows11は特殊な方法で要件を無視してインストールする事が可能な為、極端に安いPCはそういった方法で元々Windows10だったPCにWindows11をインストールして販売している場合があります。
MicrosoftはこういったPCを非推奨としており、将来的にアップデートが行えなくなる可能性があるとしています。
アップデートが行えなくなってしまえば最新のOSを使っている意味も無くなってしまいます。

・ライセンス違反のOSを使用している

主に無名の中国メーカー製ミニPCで最近多いパターンです。
※中国メーカーでもLenovoの様な大手メーカーではこの様な事はありません。
Amazon等の大手通販サイトでも販売されている事がある様なので注意が必要です。

規模の大きな企業が自社で使用する為に一括で大量にライセンスを購入するボリュームライセンスという仕組みがあります。
一括大量購入なので1ライセンスあたりの価格が安いというメリットがあります。
個人ユーザーが利用したり契約した企業とは別のユーザーが利用する事はライセンス違反となりますが、このボリュームライセンスで一括購入されたライセンスによりインストールされたPCが一般販売されている場合があります。
この場合Microsoftがライセンス違反だと認識すると突然使用不可になる可能性がありますし、OSの再インストールが必要になった場合も再インストールは出来ません。

ただし、別途正規のWindowsライセンスを購入してインストールし直せば問題が無い状態にする事は可能です。

●有償の延長サポートも予定されてはいる

基本的には10月でWindows10のサポートは終了しますが、有償での延長サポートも予定されています。
法人向けの場合、1ライセンスあたり1年目61ドル/2年目122ドル/3年目244ドルで最長3年延長が可能です。
個人向けの場合、1ライセンスあたり30ドルで1年延長が可能です。
個人向けの2年目以降の延長が可能かどうかはまだ発表が無く分かりません。また、あったとしても法人向けの様に年々延長費用が高額になるのが予想されます。
また、日本円での延長費用もはっきりしていません。

MicrosoftとしてもどうしてもOS更新が間に合わない環境に向けたサービスとしている為、あまり延長サポートを当てにしてOS更新を見送るのはおすすめ出来ません。

●おわりに

Windows10のサポート終了は過去のOSサポート終了と比較しても影響が大きい事が懸念されます。
OSサポート終了直後にはセキュリティ更新がされなくなったPCを狙ってウイルスや攻撃が増える傾向にあります。
ぎりぎりになってPC入れ替えを検討し、間に合わないという事が無い様に注意が必要です。

当社ではPCの入れ替えや設定・設置作業のご相談に対応する事が出来ます。
当社のユースウェア保守をご契約頂きますとリモートや訪問でのサポートが無償となります。
トラブル等でお困りであれば一度ご検討下さい。

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