昨年末より発生しているWindowsUpdate(KB5021233)の不具合のご案内

あけましておめでとうございます。インフラサポートチームの近藤です。
今年もよろしくお願い致します。

●はじめに

2023年も仕事始めとなりました。
長期連休明けはセキュリティアップデートが古くなっている可能性がある為、すぐに各種アップデートを適用する事が望ましいのですが、昨年12月にリリースされたWindowsUpdateの一部に影響の大きめな不具合がありましたので対処法をご紹介させて頂きます。

●WindowsUpdate後から一部のWindows10環境でブルースクリーンエラーが発生する

昨年12月下旬にリリースされたWindows10の更新プログラム”KB5021233″を適用すると起動時にブルースクリーンエラー(画面全体が青いエラー画面)が発生する場合があります。
ブルースクリーンエラーの発生時には中央付近にエラーコードが表示されますが、この不具合の場合のコードは“0xc000021a”となる様です。

ブルースクリーンが表示されるとエラー情報の収集やシステムの修復が動きますが、その後無事に起動できる場合もある様です。
ただし、そのままでは再発する可能性が高い為対処が必要です。
無事に起動出来ない場合は起動の失敗を何回か繰り返すと回復オプションが立ち上がります。
回復オプションについては後述致しますのでそちらをご覧下さい。

また、この不具合はWindows11では発生しませんのでWindows11の場合は特に対処は必要ありません。
Windows10でも不具合が出ていない場合は対処する必要はありません。

●KB5021233がインストールされているか確認

起動する場合はまずKB5021233がインストールされているか確認してみましょう。

①Windowsのスタートボタンより設定(歯車のアイコン)を開き、“更新とセキュリティ”を開く。

②”WindowsUpdate”を開き、“更新の履歴を表示する”を開く。

③品質更新プログラムに累積更新プログラム(KB5021233)が表示されているか確認する。

表示されている場合は問題の更新プログラムがインストールされています。
マイクロソフトより案内されている対処法では特にこのプログラムを削除する様には指示されていませんが、
上部の”更新プログラムをアンインストールする”から削除する事も可能です。
ただし、必要な更新ではありますので一時的に削除や停止をしても自動更新により再度インストールされる可能性があります。。

●回復オプションよりコマンドプロンプトを起動

不具合が発生しKB5021233がインストールされている場合や、起動できない場合は回復オプションより対処を行います。
回復オプションは下記手順で実行します。

①“更新とセキュリティ”を開いて“回復”を選び“PCの起動をカスタマイズする”の“今すぐ再起動”を選択する。

②PCが再起動した後オプションの選択という画面が表示されます。これが回復オプションとなります。
ここで“トラブルシューティング”、“詳細オプション”を選択します。

③コマンドプロンプトを選択します。再度再起動がかかりコマンド入力画面が立ち上がります。
コマンド入力画面が表示される前にユーザー名とパスワードを求められる場合がありますが、通常のWindowsログイン時と同じものになります。

④コマンドプロンプトより下記コマンドを入力して”Enter”キーで実行します。

xcopy C:\windows\system32\drivers\hidparse.sys C:\windows\system32\hidparse.sys

hydparse.sysを上書きしますか（Yes/No/All)?と表示されたら”y”を入力して”Enter”キーで実行します。
上書きが完了しましたら”exit”と入力して”Enter”キーで実行します。
オプションの選択の画面に戻りますので”続行”を選択して再起動します。

以上がマイクロソフトの公開している対処法になります。

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●おわりに

今回発生している不具合の対処法は以上になりますが、これにより改善しない場合やコマンドが正しく実行されない場合もある様です。コマンドの入力に不安がある場合等も含めて問題が発生してしまっている場合はお気軽にお問い合わせ下さい。

また、マイクロソフトはこの問題を認識しており修正を進めている様です。 修正が完了しましたら自動更新で対処されると思いますのでそちらもお待ち下さい。

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