2025年の崖とは?

いつもお世話になっております。
システムインテグレーショングループの熊本です。

2025年も2月中旬に入りました。あっという間に日々過ぎていきますね….。
自分がいる富山県は先日まで雪が凄く、移動も大変な状況でした。
雪景色は見ている分には良いですが、住んでいる身としては、毎日の生活に影響するのでとても嫌ですね。

さて、経済産業省が平成30年に公開しました【DXレポート】に記載されております、「2025年の崖」の年を迎えております。
壁ではありません。崖です。

2025年の崖とはどのような内容なのかを、下記に掲載されている資料をざっくり要約してみました。
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html

1. 2025年の崖とは

多くの企業がDXの必要性を理解しているものの、既存システムのブラックボックス化や現場の抵抗により、DXが進んでいない状況。
この状況を放置すると、2025年以降、最大で「年間12兆円」の経済損失が生じる可能性があると警鐘を鳴らしている。

崖の要因としては下記

  1. 人材面:IT人材の不足が深刻化
  2. 技術面:老朽化した基幹システムの維持・保守が困難に
  3. 経営面:既存システムのブラックボックス化により、データ活用が進まず、ビジネスモデルの変革が困難に

2. DX実現シナリオ

2025年までに既存システムを刷新し、DXを実現することで、2030年には実質GDPを130兆円超押し上げることが可能になってくる。

3. DX推進に向けた対策

崖を克服し、DXを推進するために、以下の対策が必要とされています。

「見える化」指標と診断スキームの構築:経営者がITシステムの現状を把握できるようにする
「DX推進システムガイドライン」の策定:システム刷新の体制やプロセスを示す
コスト・リスク低減策:不要なシステムの廃棄、マイクロサービスの活用、共通プラットフォームの構築などを推進
ユーザ企業・ベンダー間の新たな関係:システム再構築やアジャイル開発に適した契約ガイドラインに見直し、技術研究組合の活用を検討する
DX人材の育成・確保:IT人材をDX分野にシフトさせ、スキル標準や講座認定制度による人材育成を行う

4. 課題と対応

  • DX推進には以下のような課題があります。
  • 経営層が既存システムの問題点を把握しきれていない
  • 関係者がそれぞれの役割を果たせていない
  • システム刷新にコストがかかり、リスクもある
  • ユーザ企業とベンダー企業の新たな関係構築が必要
  • DX人材が不足している

5. レガシーシステムのリスク

多くの企業がレガシーシステムを抱えており、それがDXの足かせとなっている。。レガシーシステムは保守・運用が属人的になり、コスト高の原因となり、事業の変化に対応できないなどのリスクがあります。
また、IT人材がレガシーシステムの保守・運用に割かれることで、新たなデジタル技術への対応が遅れるという問題も生じてる。

結論として、

「2025年の崖」を克服し、DXを成功させるためには、経営層の強いリーダーシップのもと、ユーザ企業とベンダー企業が協力し、システム刷新、人材育成、新たな関係構築などの対策を総合的に推進していくことが重要となる。


いかがでしたでしょうか?

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