情報系の人材不足の現在、SEから異業種への転職は「あり」です。
以下の2つの理由
●IT人材の市場価値
●異業種に転職するメリットとデメリット
を見ていきましょう。
IT人材の市場価値
現在、IT人材の市場価値は高止まりしています。
政府主導のICT政策(https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/index.html)や
DX(https://www.meti.go.jp/policy/digital_transformation/index.html)、
あらゆる製品の自動化など、IT人材は引く手あまたです。
帝国データバンクの調査によると、2022年4月時点の正社員の人手不足割合は、情報サービス業が64.6%と最も高い結果でした。
(参照「人手不足に対する企業の動向調査(2022年4月)」:https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p220509.pdf)
また、経済産業省の試算によると、2030年にはIT人材不足が最大で約79万人になる可能性もあるのです。
(参照「IT人材需給に関する調査」:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf)
IT人材は開発側だけに需要が高いわけではありません。
IT化を進めたい企業が発注や運用をするためにIT人材を必要としているパターンも多いのです。
異業種に転職するメリットとデメリット
異業種に転職するメリットとデメリットも見ていきましょう。
メリット
●残業や休日出勤など、長時間労働からの解放
勿論転職先によりますが、長時間労働が常態化している環境から離れられるメリットは大きいでしょう。
●待遇の改善や裁量の拡大、評価の向上
SEの中で比べられる環境とは違い、IT人材として他業種で重宝される環境は魅力的です。
デメリット
●知識や経験がない
未知の分野の企業に転職した場合、全てを0から始めることになります。
しかし、SE業務で関わったことがある分野なら、経験を活かすことができ、新しい知識の吸収や応用も難しくありません。
自己分析や企業研究をしっかり行うことが、自分に合った企業への転職とデメリット払拭のポイントです。
ミスマッチを防ぐために、給与や福利厚生だけ見るのではなく、転職後の自分がイメージできるかを考えて転職先を選ぶことが、
SEから異業種への転職のコツとなります。
次章では、SE経験が活かせるのはどんな職種か見てみましょう。