「ITはやめとけ」と言われる理由の1つとして、IT業界がブラックだという認識がある人が多いことが挙げられます。
【ITがブラックと言われる原因3点】
ITがブラックと言われるのは「業界構造」「学習」「将来性」の3つに原因があります。
1.IT業界の構造上、ブラック企業の温床になりやすい
IT業界はピラミッド型の階層構造です。
一次請け企業を頂点に、請け数が多くなるにつれてすそ野が広がり、収入や待遇などが下がります。
① 一次請け企業
大手企業が顧客から受注し、提案や要件定義などの上流工程を行う、ピラミッドの上層部です。
② 二次請け企業
一次請け企業から仕事を受注し、開発(上流工程の一部から下流工程)を行います。
③ 三次請け企業
二次請け企業から受注した下流工程(プログラミングやテストなど)を行います。
三次請け企業でさばききれない仕事は外注し、四次請け、五次請けと繰り返されていくのです。
2.技術革新が早く、勉強し続けなければならない
IT技術は日々発展し、「当たり前」が進化しています。
プログラミングは勿論、情報セキュリティや品質管理など、多くのことを学び続けなければ技術の変化についていけません。
3.AIに仕事を奪われる可能性があると言われている
進歩の目覚ましいAIに、単純作業が行われ始めています。
人間ならではの、上流工程に携わるスキルを磨く必要があるのです
【ブラックなIT企業の特徴3点】
ブラックなIT企業の特徴は「労働時間」「給与」「人材育成」3つです。
1.長時間労働
ピラミッドの層が下がるほど、残業や休日出勤が多く、休みが取りづらくなる傾向があります。
層が下がるほど、急な仕様変更やトラブルの影響を受けますが、納期に間に合わせる必要があるのです。
2.給与が労働時間に見合わない
ピラミッドの層が下がると、企業体力のない企業も多く、残業や休日出勤などの頑張りが給与にあまり反映されない会社も存在します。
3.人材育成に力が入っていない
納期に追われて上司や先輩社員に余裕がなく、新入社員や未経験者の育成にまで手が回らない企業もあります。
次章では、これからのIT業界とホワイトなIT企業の探し方を紹介します。